漫画『塩田先生と雨井ちゃん』感想・レビュー【JKと教師の懐かしさあふれるラブコメディ】

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©KUMIKO nakatoka.2015 漫画 塩田先生と雨井ちゃん 1巻 表紙より引用

女子高生と高校教師のノスタルジックなラブコメディ漫画。

先生が大好きすぎる雨井ちゃんは今日も先生に猛アタック。彼女からの過激なアプローチに少し引きつつもすっかり惚れてしまっている塩田先生はそれをなんとか受け止める。恋人関係であることを周囲に内緒にしながら、2人のおかしな恋愛模様はほのぼのと展開していく―――。

『塩田先生と雨井ちゃん』の感想・レビューです。

  • テンポの良いラブコメが好きな人
  • デフォルメされた絵による笑いが好きな人
  • 可愛い女の子の猛アプローチに萌える人
  • 絶妙な距離感の恋愛模様が好きな人
  • イチャイチャにニヤニヤしたい人

などにオススメの作品ですよ(‘ω’)ノ

注意事項

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  • 当記事にはネタバレの要素が含まれている可能性があります。ご注意ください。
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『塩田先生と雨井ちゃん』とは?

概要・あらすじ

ジャンル ラブコメディ
作者 なかとかくみこ
発行所 株式会社イースト・プレス
掲載サイト マトグロッソ(イースト・プレス)
概要・あらすじ
女子高生と高校教師、禁断の恋―――?

先生のことが大好きすぎて過剰な愛情表現で猛アタックしてくる女子高生・雨井やよい。

そんな雨井ちゃんの猛アタックに少し引きつつも、実はきちんと惚れている高校教師・塩田嗣春。

2人はすでに恋人だけど、それは周囲にヒミツ。

歳の差と温度差から生まれるおかしなラブコメディ。

どこか懐かしさを感じる独特なタッチで描かれる優しい世界は、見るものを癒しながら楽しませてくれます。

主要なキャラクターたち

雨井やよい

©KUMIKO nakatoka.2015
漫画 塩田先生と雨井ちゃん 1巻170Pより引用

白く細かく柔らかいストレートなロングヘアの女子高生。

塩田先生のことが好きすぎるせいで、少々クレイジーな愛情表現をしてしまいがちだが、キスや抱擁(ハグ)をされると頬を赤らめる、硬直する等、年相応な初心で可愛らしい表情を見せる。

成績はどちらかと言うと優秀なほうだが、絵に関しては壊滅的に下手。しかし、手芸は得意なようで、人形の服やパッチワークを作ったりしている。部活も手芸部に所属。

掃除や料理などもそれなりに得意で、私生活がだらしない塩田先生の家に来ると、必ずと言っていいほど何かしらの家事をしている(本人曰く、身の回りの世話をすることで「私無しでは生きていけなくなればいい」と企んでいる面もある)。

友人は同じクラスのまりあちゃんぐらいであり、交友関係は広くない。基本的に先生以外の人には興味を示すことが少ない様子。

 

塩田嗣春

©KUMIKO nakatoka.2015
漫画 塩田先生と雨井ちゃん 1巻14Pより引用

雨井やよいが通っている高校の教師。

担当科目は国語。顧問としては将棋部、文芸部、演劇部の3つを掛け持ちで請け負うっている。

高身長で整った顔つきをしているため、よく見るとカッコいいのだが、髪は常にボサボサで基本的に気怠そうな態度でいることが多いせいで「だらしがない」という印象を持たれがち。

雨井ちゃんからの猛烈なアプローチに毎回苦労しているように見えるが、なんだかんだ言って彼女に惚れており、彼女からの過激な愛情表現をなんとかして受け入れている。

気怠そうな印象を受けるが、仕事はしっかりとこなし、生徒一人一人と向き合う等、教師としては有能で生徒たちからもそれなりに好かれている様子。

同僚の服部先生とはたまに仕事帰りで飲みに行く仲。

 

作者:なかとかくみこ先生について

上記のサイト等から作品の最新情報などをチェックすることが出来ます。

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『塩田先生と雨井ちゃん』を読んだ感想

本作を初めて読んで思ったのが「懐かしい雰囲気の画風だなぁ」です。

表紙からも見てわかる通り、どこか懐かしさを感じる絵で描かれていて、個人的には高橋留美子先生の描く画風に似ているなぁと思いました。

キャラクターの表情や背景の描写、物語の展開なども全編に渡ってとにかく懐かしい雰囲気にあふれており、ぺージをめくっているだけで心穏やかな気持ちになります。

なかとか先生が描くノスタルジックな味のある絵がめちゃくちゃ好き(*´ω`*)

 

内容は16歳の女子高生と29歳の高校教師が恋人関係でありながらも、その関係を周囲に隠しながら過ごしているラブコメという感じ。

なんだか設定も懐かしいというか、悪く言えば古臭い感じさえしてしまいますが、読んでみるとこれがめちゃくちゃ面白いのです。

先生が大好きで仕方がない女子高生の雨井ちゃんと、好きではあるものの性格的にも立場的にもそこまで表立って相手にしようとしない先生という関係性が、もどかしくも微笑ましくて、読んでいる間は常に笑顔になってしまいます。

主役の2人はすでに恋愛関係にあるため、「恋の行方はどうなるやら!?」的な典型的ラブコメディという印象は薄く、どちらかと言うとコメディ要素のほうが強いように感じます。

夫婦漫才のようなコミカルなやり取り、歳の差があるからこそ生まれる笑いどころ、先生への愛情がたまにおかしな方向に行ってしまう雨井ちゃん、そしてそれに翻弄されながら受け入れていく優しい先生など。

常にテンポ良く進んでいくので、「むふふふ…あっははははw」って感じで最初からずーっとクスクスしつつ、時にゲラゲラしつつ楽しめます。

ただ、いくらコメディ要素の方が強いとはいえ、正確にはラブコメディですから、2人のイチャイチャしている場面も盛りだくさん描かれています。

これがまたずいぶんと甘酸っぺえんだなーこりゃ。

先生のことが大好きでいつもは自分から猛アプローチしているくせに、いざ迫られるような場面になると恥ずかしがって硬直してしまったりする雨井ちゃんがたまらなく可愛いし、

普段はそこまで表立って好意を見せない先生が時々、雨井ちゃんのことをきちんと想ってくれている言動を見せたりするところとか、もう見てて「ふわぁぁぁぁ(*´ω`*)」ってなる。

わかる?

「ふわぁぁぁぁ(*´ω`*)」だよ?

 

本作はラブコメディというジャンルで、コメディ要素が強めの作品ではありますが、やはり女子高生と高校教師という関係上、キャッキャウフフの幸せ物語だけを描いているというわけではないように見えます。

大好きな先生と過ごす日々を嬉しそうに受け入れている雨井ちゃんに対し、自分の立場や歳の差、先生と生徒という関係性についてどこか罪悪感や背徳感があるような感情を滲ませる(ように見える)先生。

ラブコメというジャンルや今のところの作品の特性上(コメディ要素が強いという)を見ると、そこまでシリアスな展開へ進んでいくとは思えません。

しかし、『歳の差の恋愛もの』という枠で考えてみると、このまま何事もなく上手く続いていくとも思えないんですよね。どこかで必ず障害が現れると私は予想しています。

 

先生と生徒という禁断の愛を、どこか懐かしく感じる優しい画風で、テンポの良いコメディと合わせて楽しめる本作は読んでいる最中、ずーっと笑顔でいられる最高の作品だと思います。

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『塩田先生と雨井ちゃん』の魅力的なポイント

ここからは私が『塩田先生と雨井ちゃん』を読んで、魅力的に感じたところをもう少し掘り下げてご紹介します。

※ネタバレもあるかもしれないのでご注意ください

1:先生が大好きな雨井ちゃんがおもしろ可愛い

©KUMIKO nakatoka.2015
漫画 塩田先生と雨井ちゃん 1巻46Pより引用

先生のことが好きすぎるが故に、その愛がおかしな方向へ行ってしまう雨井ちゃんが可愛いです。

先生が他の女子生徒から好かれないようにするために、脂っこいお弁当を作ってきて太らせようとしたり、髪の毛を引き抜いてハゲさせようとしたり(1巻)

雨井ちゃんの友達のまりあちゃんが「先生って実はよく見るとカッコいい」と気が付いた際には、「でもギャンブル中毒でアル中だよ」とありもしない噂を吹き込んで、好意を持たないように仕向けたり等(3巻)。

少しクレイジーな形の愛情で猛アタックしているところに思わず笑ってしまいます。

 

ただ、自分は散々先生に好き好き猛アタックをしているクセに、先生がキスしようとしたり、冗談で寝室に誘ってみたりすると、緊張から顔を真っ赤にして硬直しちゃったりする。

こうゆう年相応な乙女っぽくて、性的なことへの耐性が低いところもまた可愛いんですよ。

 

2:雨井ちゃんを大事に思っている先生にキュンとくる

猛アタックが過ぎる雨井ちゃんに色々と苦労してそうに見えながらも、大人な対応で上手くやり過ごす塩対応な先生(やり過ごせてない時も多いけどw)

ですが、実はきちんと雨井ちゃんのことを大切に想ってくれていて、そうゆう姿がとても微笑ましいです。

自分の風邪が雨井ちゃんにうつってしまい、ただの風邪にも関わらず「救急車を呼べ―!」と叫んだり(1巻)、変質者に遭遇してしまった雨井ちゃんに教師として精神的な部分の対応をするも、恋人としては警察から電話があった時に心臓が止まるほど心配したり(2巻)等。

表立ってストレートな愛情表現をすることが少ない先生だけど、雨井ちゃんのことが本当に心の底から好きなんだなぁってことがわかって、2人の温度差のある相思相愛ぶりに胸がキュンキュンします。

 

3:夫婦漫才のようなコミカルなイチャつき

歳の差と温度差のある2人ですが、それが故に笑いどころが生まれ、凸凹としているが故にピッタリと息の合うボケとツッコミのようなやり取りがとても面白いです。

雨井ちゃんは激しい愛情表現をするクセにいざとなると恥ずかしがるので、年頃の初々しい女の子のようにも見えるのですが、小言が多くてお節介好きな奥さんのようにも見えますし、

先生のほうも雨井ちゃんより一回り近く年上なのに、私生活がだらしなくて子供っぽい部分が多々見られることから、ダメ男な旦那さんのようにも見える。

そんな2人がイチャついている姿は常にコミカルで可笑しく、読んでいると「くそぅ!イチャイチャしやがって!」という嫉妬よりも、「はよ結婚しろ」という応援をしたくなってきます。

 

4:デフォルメがテンポの良いコメディを加速させる

©KUMIKO nakatoka.2015
漫画 塩田先生と雨井ちゃん 2巻43Pより引用

本作は夫婦漫才のようなテンポの良いコメディが、読んでいて心地良く展開していく。

それに加えて要所要所で描かれるデフォルメされたキャラクターが、全体のコミカル具合を引き上げていて、より一層、面白さが倍増しています。

特に雨井ちゃんのデフォルメはどれも良い感じでゆるカワだったり、アホっぽい画風で描かれていたりするため、つい吹き出すように笑っちゃうんですよねぇ。

普段は冷たく物静かなのに、先生のことになると感情が激しく揺れ動く雨井ちゃんの内面(乙女心とも言うか?)が、コミカルに可愛らしく表現されているように思えました。

 

5:時にシリアスな恋愛模様

ラブコメというジャンルであり、すでに恋人関係で相思相愛な雨井ちゃんと塩田先生ですが、仲良さそうにイチャついているだけではありません。

雨井ちゃんは先生と過ごす日々を幸せそうにしていますが、先生の方は確かに楽しそうではあるものの、時折、自分と雨井ちゃんとの関係性を憂うような言動や表情をする時があります。

教師と生徒という関係上、やはりどこかに罪悪感・背徳感のような後ろめたい感情を抱えているようです。

単にコメディに特化したラブコメというわけではなく、昔から色々な作品で題材にされている『教師と生徒の禁断の恋』という部分にも言及していて、今後の展開が気になるような作りになっています。

 

6:どこか懐かしさを感じる画風

©KUMIKO nakatoka.2015
漫画 塩田先生と雨井ちゃん 2巻61Pより引用

本作一番の特徴はと言うと、やはり画風ではないでしょうか。

キャラクターのデザインや表情、背景や小物類の描写、物語の展開など、全てにおいて懐かしさを感じるような絵で描かれています。

私が初めてこの作品を見た時の印象は「高橋留美子先生の描く絵に似ているなぁ」というものでした。(※高橋留美子先生は『うる星やつら』や『犬夜叉』などの名作を生み出している大物漫画家)

まあ、画風そのものが似ているというよりも、全体的な雰囲気が昭和後期・平成初期あたりの作品に近いという感じですかね。

本作1巻の裏には「懐かしさと新しさをあわせもつ才能」と書かれていますが、確かにその通りだと思います。今の時代にこのような味のある懐かしい絵で、面白い作品を描けるのは素直に「すごい」と言うしかありません。

 

7:周囲にいるキャラクターも魅力的

雨井ちゃんと塩田先生の恋愛模様がメインとして展開していく作品ですが、その周囲にいるキャラクターたちも魅力的で良いんです。

雨井ちゃんの友達のまりあちゃんは、一見すると普通の大人しそうなお嬢さんなのに、結構アクの強いオタク趣味(少し腐女子も入っている)を持っていて、ところどころでおかしな言動をしていたり(特に3巻189ページはめちゃくちゃ笑った)、

塩田先生の同僚には女子生徒たちから人気の服部先生というイケメン教師がいて、この手の作品にはよく出てくる鼻につく感じのキャラクターなのかなぁと思ったら、実は結構マジメでしっかりしている良い人だったり、

超絶美人な家庭科の宮本先生も雨井ちゃんと同等か、それ以上にめちゃくちゃ可愛かったり(個人的にはかなり好きなキャラクター)、

そんな宮本先生と仲良くなるためだけに手芸部に入部したチャラい及川くんとか、同じく手芸部に入部して、現実逃避のために永遠と編み物を続ける丸山さん等。

魅力的で良いキャラクターや、ツッコミどころが多いキャラクターが脇を固めていて、抜け目のないド定番なラブコメディにもなっています。

 

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『塩田先生と雨井ちゃん』の微妙なポイント

今のところ、本作に微妙だと感じるところはありません。

味のある懐かしい画風も、キャラクターも、物語の展開も、コメディ要素も全て最高だと思います。

 

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まとめ:ノスタルジックな禁断ラブコメディは優しい精神安定剤

©KUMIKO nakatoka.2015 漫画 塩田先生と雨井ちゃん 1巻 表紙より引用

女子高生と教師の恋愛というと、禁忌的な背徳感に苛まれつつ熱く燃えてゆく恋心……!みたいな展開の作品が多いイメージですが、本作はコメディ要素が強い上に、懐かしさを感じる画風なため、そういったハードな恋愛模様はありません。

読んでいる間は常に笑顔になってしまうような微笑ましくも、おかしい展開が続いていき、ところどころで2人のイチャつきが見れます。

愛情表現が激しいけれどまだまだ子供な雨井ちゃんと、そんな彼女を愛しながらも一人の教師として成長を見守っている塩田先生。

絶妙な距離感のほのぼのとした恋愛模様が本作の見所かもしれません。

ノスタルジー漂う優しくておかしいラブコメディの世界は、一種の精神安定剤のようなものに感じました。

可愛い・笑える・和みたいという人には、ぜひともオススメします。

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(`・ω・´)

この記事を書いた人
joker

重度の精神障害と発達障害、ADHD、HSP、小児性愛などを抱えている無職歴10年以上の社会不適合者。

酒に溺れながら絵を描いたり、立体物を作ったり、ブログを書くのが日課。

自殺する予定で生活しているので、ブログの更新が止まったら私が自殺したと思ってください。

※詳しいプロフィールは上に書いてある“joker”をタップ or クリックすれば見れます。

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